2016/07/31に満を持して配信された白猫テニス。
App storeでは配信直後こそ高評価で好意的なレビューが多かったものの時間が経つにつれて批判的なレビューも増え、8/1現在では☆3まで下がっています。
また、配信2日目にして総レビュー数が本家白猫プロジェクトの2倍に以上に膨れ上がっていることも白猫テニスに対する反響の大きさを物語っています。
そこで今回は白猫テニスがなぜスタートダッシュに失敗し、批判が噴出してしまったのか、その原因について考察してみたいと思います。
早すぎるスタミナの減少
スタミナの減りが異常に早いこのゲームにおいて、ダグラスなどの一部の星4スタミナタイプを除くほとんどのキャラがすぐにスタミナ切れを起こしてしまいます。
スタミナ切れを起こすと移動速度が極端に遅くなり、正面に来たボール以外はまともに返すことができません。
そのため、テニスで勝つというよりは相手のスタミナを削るのが目的のゲームになっています。
スタミナ回復ドリンクのランダム要素
減少の激しいスタミナの回復措置としてテニたぬきが投げてくれるスタミナ回復ドリンクがあります。
この回復ドリンク、投げ入れられるタイミングと投げ入れられるプレイヤーが完全にランダムで、ひどい時には相手側にバシバシ投げ込まれ、こちらには一個も投げ入れてくれないなんてこともあります。
対戦ゲームに置いて強すぎるランダム要素は致命的です。
動作のもっさり感
グラフィックの向上とリアルタイム対戦の弊害か、本家白猫プロジェクトに慣れたプレイヤーからすると、キャラの動きにもっさり感を覚える人が多いでしょう。
プレイする機種によってはカクカクの場合もあるようです。
本家との連動がない
せっかく白猫の名を冠して白猫プロジェクトのユーザーを取り込んだにも関わらず、本家との連動が一切ないのは勿体ない点です。
本家と連動すれば獲得ルーンが1.2倍やタウンのデコレーションの共有など連動することができる点はいくつもあります。
キャラ格差が大きい
対人戦がメインのこのゲームに置いて、これが一番の問題かもしれません。
普通の対戦ゲームならキャラ格差をある程度テクニックでカバーできる面もありますが、白猫テニスにおいては、相手に星4キャラでチームを固められると、星2~3キャラではテクニックでカバーできないレベルで性能に差があります。
そのため、最初のリセマラや早い段階で星4キャラが引けないと他のプレイヤーとの差がどんどん開いて行ってしまいます。
さらに本家同様にタウンまであるのでキャラ格差は広がる一方です。
通信環境による相手やボールの瞬間移動
通信環境が悪いと、追いついていないと思った相手が瞬間移動して打ち返してきたり、決まったと思ったボールがいきなり目の前に現れてポイントを奪われたりと、対戦ゲームとしては致命的な欠点があります。
ゲームの序盤ならまだ許せますが、マッチポイントなど重要な場面でラグによる瞬間移動で点を取られてはスマホを投げたくなることもあるでしょう。
試合中のコメントによる煽り
白猫とにテニスではゲーム中、サーブの動作時とポイントが決まった後に定型文のコメントを送ることができます。
これを利用してゲーム中に煽ってくるプレイヤーも少なからず存在するため、不快な思いをすることも多々あります。
本家白猫ユーザーへの認識の甘さ
白猫の名を冠しているため、白猫テニスのユーザーのほとんどは白猫プロジェクトをプレイ済みのことと思います。
通常の新作ゲームなら、二番煎じでもない限り比較対象はほとんどありませんが、白猫テニスには白猫プロジェクトという大きな比較対象があります。
タウンやルーンなど共通する点が多くあるので本家よりも劣っている点があれば批判を受けるのは当然であるにもかかわらず、1クエスト当たりのクリア時のジュエル(白猫テニスの場合はチケット)の配布量を減らすなど自ら批判の対象を増やしています。
無課金者はあまり楽しめない
本家白猫プロジェクトはジュエルの大量配布や初心者でも上級者にカバーしてもらえる協力プレイなど、課金者無課金者ともに楽しめる内容で多くのユーザーを獲得し大ヒットしましたが、白猫テニスの方は現在のところゲームを進めていくには星4キャラが引けるかどうかにかかっており、本家に比べて課金者優遇色が強くなっています。
これは先日のコロプラの決算説明会での大幅な減収減益の影響により早急な資金回収の必要があったためと思われます。
まとめ
批判がこれだけ噴出しているということはそれだけ改善の余地があるということです。
運営がユーザーの声を早急にゲームに反映させれば、本家の様に定番のゲーム化する可能性は十分にあります。
ただし、話題になっているうちに改善していかなければ、ユーザー離れは加速し本家の白猫プロジェクトにも悪影響を及ぼすことになるでしょう。